地域 | 神戸市西区 |
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築年数 | |
工期 | |
構造 | 木造 |
費用 | |
施工内容 | 古民家を店舗へリノベーション |
ネクストのグループ会社でお家を建てていただいたことから、経営されている店舗をリノベーションするにあたりご相談をいただきました。
当店舗は1950年に創業された老舗の池田製餡所です。
■ 内壁の撤去
もともと、住宅であった古家の内壁を撤去し、店舗として使い易いように空間を広げていきます。内壁は、土壁でした。古い家に心配される構造体の腐食等も特になく安心しました。店舗にリノベーションするということで、今回は土壁を撤去しないで、このまま断熱材として利用します。今は断熱材といえば、ウレタンやグラスウールが主流ですが、昔は土壁が断熱材の役割をしていたんです。
■ 躯体の補強
もともと住宅でしたので、間仕切りが多くありましたが、店舗として利用するため、大きな空間を確保しました。強固な大空間を確保するために、既存の梁の下に新しく梁を入れて補強しています。
■ 柱脚に補強金物も設置しました。
これも、大きな空間とするために補強したところです。柱の根本を金物で補強しています。
■ 石膏ボードを貼っていきます。
補強した上から石膏ボードを貼っていきます。
■ 床の左官工事中です。
床は、モルタルで仕上げた後、耐久性があり塵が発生しにくい防塵塗装を施します。
■ 格子ができました。
和風のインテリアにするための一工夫。2階の天井はあえて設けず、2階の床組をそのまま見せています。その下に床組を邪魔しないように格子の天井を設けました。落ち着いた空間にするために濃いめの塗装を施す予定です。
■ クロス工事が始まります。
壁のパテ処理(目地処理)も終わり、いよいよクロス工事が始まります。和風のクロスをご提案し、お客様が素敵なクロスに決定されました。
■ 完成です。
左手に畳の腰掛を作っています。お菓子を買われたお客様に、ここでお茶を飲みながらくつろいでいただく予定です。正面の棚に、お茶のセットを置く予定です。右側の赤い棚に商品のお菓子や餡子を並べます。この赤い布とバックに貼ってあるクロスが和の雰囲気を醸し出しています。そこに、天井の濃い色の格子がモダンな印象を与えています。老若男女問わずにお店に来ていただけそうです。
◆ リフォームのポイント
店舗は1950年創業の老舗であることから、全てをリフレッシュすることよりも、古民家の趣を大切にしたデザインを心がけました。外装は古民家に使われている焼き杉を残し、入り口の庇を改修する程度にとどめました。店内は販売スペースを確保するだけでなく、畳コーナーを設けお客様がお菓子やお茶をいただけるくつろぎ空間としています。
◆ 担当者より
お客様にも大変喜んでいただき、大変うれしく思っております。間もなくオープンですが、私自身も池田製餡所の一社員のように、ワクワクしております。このような素敵な人生の門出のお手伝いをさせていただいて、大変光栄です。